他人事とは思えない自殺問題。
交通事故の死亡者よりも自殺者が多い、そんなのどうかしてると実態を調べていたら、いくつかの特徴と傾向があることがわかった。
増えているのは男性だけ
まず、WHOのデータ[L]から日本だけを抜きだす[L:PDF]と、景気動向(ref.内閣府データ[L])とほぼ連動する形で自殺者が増加していることがうかがえる。(但し2006-2007年は景気動向指数が上向きでも自殺者に変化がない)
ただ、このデータ[L:PDF]をみればわかるように、増加しているのは男性だけである。社会的不況から生じる劣悪な職場環境、賃金条件、ローンなどの負担から追いやられている人が増加しているのは間違いないだろう。しかしながら、自殺には理由はよくわからない部分も多い。日本は大企業や役所を中心に、悪いことをすると「やめてお詫びをする」などという人が多かった。
それと通ずる形で、大昔の切腹に通ずる、「死んでおわび」がまだ存在するような気がする。だとしたら、是非「今後の人生をいきてわびる」にあらためてもらいたい。ぜんぜんお詫びになってないどころか、さらに負の遺産を家族や他人におわせるだけである。
死後の世界との関係
さて、そんなことを考えていたら、ふと「日本人の死生観」がどうなっているのかを知りたくなった。
なぜなら、「死ねばおわる」と考えている人と、「死んでも何らかの世界が続く」と考えている人では、生命に関する認識が大幅に異なると感じるからだ。
NHK放送文化研究所は定期的に『放送研究と調査』という調査報告を発行しているが、1999年5月の調査について引用している個人の記事があった。
「日本人の宗教意識」
「死後の世界」が「ある」か「ない」かについても聞いているが、その結果は「死後の世界」については3人に1人以上が「ある」という答えだった。▲質問 「死後の世界」
1絶対にある……6.7%
2たぶんあると思う…30.3%
via 第十三回「.
その後の1998年に浄土宗総合研究所がおこなった調査によるとその数値はさらに高くなる(Iネットは檀徒以外)
檀信徒41.4%、Iネット38.5%
2002年石川県立看護大(高松町)の浅見洋教授が河北北部三町などの住民三百五十七人に実施した死生観調査では(北国新聞in Archive.org[L]
「死後の世界はあると思うか」に対して「ある」または「あると思いたい」と答えた人は全体の約66%(二百二十二人)に上った。
という。また、年齢が高くなるにつれ、その割合はおおはばに増加するというデータもある。宗教の違いや地域、年齢によって大なぶれがあるが、複数の調査を平均すると30~40%の人が「死後の世界はある」と信じているようだ。
「死んでおわび」を世界と比較してみる
ただ、これが世界的にみて多数派なのかというと、そうではないようだ。
2000年に電通が公開した「神の存在・死後の世界に対する見方」と世界55カ国で比較したデータによると(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/9520.html)、日本はかなり後ろよりな位置付けとなっている。
このグラフをみて、ふときづいたのだが、「死後の世界はある」と信じる人の多い国は、自殺率も低いのだ[L]
さらに、このWHOの各国の自殺率ランキング[L]をみると、「死後の世界はない」と思う人が多い国ほど、自殺率が高い。上位下位10位をみると、その傾向がはっきりと見える。
まあ、統計データの一部を端折っただけなので、データから断定することはできないが、先程のべた以下の疑問
「死ねばおわる」と考えている人と、「死んでも何らかの世界が続く」と考えている人では、生命に関する認識が大幅に異なると感じる
この考え方は、あながちピント外れでもなさそうだ。
SF映画のような「死後の世界」は不要だと思うが、いきとしいけるものが生命の連鎖を簡単に断てるわけもないことを認識できれば、人生もかわるような気がする。
(自戒をこめて)





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