文筆家兼イマジニア 増田(maskin)真樹
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高層ビル難民 〜午前10時15分、東京に震度7 !?

2007年9月13日 09:00 仏滅 by maskin

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神戸地震、中越地震、僕たちは、目を覆うような被害を目の当たりにしてきた。地震は、本当に恐ろしい。マグニチュード7は、僕たちが想像もできないような世界なのだ。

午前10時15分・・・首都圏に勤めるビジネスマンの多くが、オフィスにいる時間だろう。今、この瞬間、震度7の大地震が起こったらどうなるだろうか。しかも、首都圏は、2005年の地震でもその傾向がみられたように、周期地震動で増幅される他、エレベーター無くては生きていけない高層ビルでは閉じこめられる危険もある。特に、エレベーターは大きな問題をはらんでいると、「高層難民」の著者は言う。

2005年7月23日に東京を襲った地震では、7停止したエレベーターに乗客が閉じこめられた事件が78件あった。うち、73台が、地震が発生した際に、最寄りの階に自動で移動して停止する機能を持ってものの、機能していなかったという。これは正直言って驚いた。もう、ずっと昔から、エレベーターは地震が起こればちゃんと止まってくれると思いこんでいたからだ。

この地震の被害、かなり少ない印象を受けるが、実は、この日は土曜日でほとんどの企業が休日だったのだ。これが平日だったら、この数字の何倍もの被害が発生するだろう。

東京都防災ホームページ「首都直下地震による東京の被害想定(平成18年5月)」
で、想定されている被害を眺めてみると、気になる数字があった「最大9,161台」。これは乗客が閉じこめられるエレベーターの台数だ。1台あたり2名程度が乗っていたとして、1.8万人がエレベーターに閉じこめられてしまう。この台数を誰が救助できるというのだろうか。当然、レスキュー隊やエレベーターの保守が駆けつけてフォローできる規模ではないし、もっと深刻な状態の被災者が優先されるはずだ。

復旧が遅れて、何日も閉じこめられる人の身の安全が気になるだけでなく、ビルから出られない人も出てくるだろう。食料や、空調、病人のケアなど、足りてないと思われるポイントが高層ビルにはいくつもでてくる。最近は高層マンションも増えてきたが、体調の優れない住民などはかなり危険だ。ライフラインが分断されているわけだから、自宅で助けを待つことすら安全とは言えないし、何らかの生活資材を調達することもできない。それは、地上で避難生活するのとはわけが違う、いわば、空の孤島になってしまうのである。

都直下地震は、今後30年以内に確率は70%で発生すると言われている。
それでも東京近辺にマンションを買うのか?超高層ビルにオフィスを据えるのか?

今、この瞬間、地震が発生したとき、あなたはどうするだろうか? 「まず逃げなくちゃ」と思うかもしれないが、ビルの階段は多数の人であふれかえっているはずだ。そこに余震が来たら?何日も出られなくなったら? 考えたらキリがないかもしれないが、直面している危機を傍観して、起こってから後悔するのだけはさけたいものだ。

ちなみに僕は、地震のもっとも少ないとされている地方都市に移住している。(都内に通っているが・・・)

【関連URL】
東京都防災ホームページ「首都直下地震による東京の被害想定(平成18年5月)」

首都圏における長周期地震動増幅の可能性(独立行政法人 産業技術総合研究所)
過密都市東京は大地震に耐えられない「首都直下地震で死者1万2000人  政府・中央防災会議が被害予想」
地震被害写真集

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