文筆家兼イマジニア 増田(maskin)真樹
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YouTubeと放送局のよりよい関係づくり、コピー文化は永遠に

2007年9月15日 11:07 赤口 by maskin

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さっきのエントリーでふと考えたんだが、YouTubeと放送局の関係はこうではないか。

今や、世界有数のブロガー大国日本。これを読んでいるあなたもブロガーだ。クリエイターだ。著作物を持っている。

仮に自分が書いた書籍なりレポートが出版されたとする。
それを誰かがコピーして、ばんばん売って利益を得たらどうだろう?腹が立つ。金を出せと言う。
しかし、自分のブログのエントリーが、どんどんコピーされていったらどうか?OK!アフィリエイトコード付きなら万歳だ。

昔は、「私のホームページへのリンクは許可しろ」とか「引用も許可しろ」というよくわからない人が多数いたが、さすがにそれはいなくなってきた。自分のメディア(ブログ)を広く世の中に知らしめたいのがブロガーのココロ。であれば、コピーされたかどうかは問題ではない。というか、自分の意見がコピーされ広まっていくことが前提でブログを持っているわけで、引用という形で出典さえ(リンク)はっきりしてくれれば、大勢にコピーされることはステータスですらあるのだ。そのような前提にあれば、自然に収益構造も広告モデルに変わってくる。より多くの露出を生めば、それが利益につながる。わかりやすい。YouTubeの動画だって削除なんてしないで、「公開してもいい、その代わりNHKの広告を表示し、サイトのリンクを必ず貼ってくれ、さらにできたら、うちの商品を紹介してくれ」といえばいい。ウェブ上のプレゼンス(存在感)をあげればいいわけだ。

しかし、テレビは「既得放送権」という鍵付きの扉の中にあり、広く知らしめるという行為が、条件付きの鍵(金銭、契約など)で閉じこめられている。その鍵は既得権益で、それを持っている限り莫大な人数へ発信することが可能であり、手放しなどはしない。当然、新しいメディアインフラの趨勢は、既得権益にとってはリスクで、仮にYouTube等動画サイトが視聴シェアの大半を占めたとしたら、おいしい汁が吸えなくなってしまうわけだから、意地でも反発するしかない。また、すでにネット界には強力なサービスが多数有り、競争に勝てるかどうかの確証もないことは驚異だろう。

一方で、既得放送権を中心にさまざまなビジネスを展開しようとしていることがさらに自体を悪化させている。例えば、「地デジ」。なんでインターネット趨勢世代に、インターネットと分断した情報放送ネットワークを構築する必要があるのだろう。その他、いろいろなサービスがあるが、すべて放送にしがみついている。これをやめるわけにはいかないから、ネットもできないという話もある。

こうなってくると、ウェブ・プレゼンスがいくらあげても、既得権益のうまみを自ら崩壊させてしまうわけで矛盾が生じてくる。結局、YouTubeを筆頭とする動画配信サイトがメディアインフラ革命だとするならば、既存放送局は巨大な革命の波を目の前に、身動きができず飲まれつつある状況にあるといってもいいだろう。

僕は、放送局が全面的に悪いと行っているのではない。既得権益にしがみつくのは、その権利を持っている以上わからないでもない行為だ。「巨大過ぎる故、早いインターネットの世界についていけない」というのは某キー局の常務から直接聞いた。かれらは「やばい」と感じているのだ。

だったらどうだろう。まず、YouTubeを筆頭とするすべての動画サイトに超高画質の動画を提供するのだ。ネット時代とつきあう以上、コピーは見方につけた方がいい。その代わり最高の動画配信で広告もつける。それで、ユーザーのアップロード攻撃に対抗するのだ。

とまあ、自分で想像していて「ゆるいなあ」と感じてしまうのだが、そういうゆるさの中で広がっていくのがデジタル&インターネットの文化なんじゃないだろうか。インターネットの通信プロトコルTCP/IPもそもそも不確かな性質をもっているわけだから。


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