スピルバーグ監督が、中国五輪の演出監督を辞退したことを知らないものはいまい。冒険家の野口健さんが、それに賛同しているのは、世界のさまざまなな問題に対峙し、改善していこうという意志の現れであり、とても勇気がいることだ。
野口さんが、そのことをブログで表明する中、それを裏付けるこんな一文があった。
今年の春のチョモランマ登山隊には多くの制限が課せられることとなった。一隊に二カ国以上の国籍の人がいてはならない、そして写真やビデオの撮影の制約、インターネットなどの通信の制約などなど。この春にチョモランマでの清掃活動を予定していたが、チョモランマにゴミがあることを公にしない事、ゴミの写真、映像の撮影の禁止など多くの制約があるとの連絡を頂いた。昨年春も聖火リレー隊から「めでたいオリンピック前にチョモランマが汚れている事を公にするのは不謹慎だ。活動を止めて欲しい」などと注文がついたが、もちろん受け入れるわけにはいかなかった
中国側のあまりにも姑息な体制に嫌悪感が走る。このチベットで、チベット人がひどい扱いを受けているのは容易に想像ができるが、野口さんが紹介していたこの記事を読んで、愕然とした。
中国人民軍のチベット人射殺映像:ユイガドクソン:So-net blog
『中国国境警備当局がチベット人に発砲 ネパール国境
2006年10月13日18時24分
13日付の香港各紙によると、中国チベット自治区のネパール国境地帯で先月30日、ネパールに越境しようとしていたチベット人グループに中国の警備当局が発砲、少なくとも2人が死傷したほか、子供を含む数十人の行方が分かっていない。
まずは、この映像をご覧いただきたい。
(ショッキングなので、未成年の方は見ないでください)
先ほどの見出しでは、なんとなく誤りは無いのではないかという気にさせられるが、いわゆる”公式”報道で流されるとこうなる。
報道によると、子供十数人を含む約70人のチベット人がヒマラヤ山脈を徒歩で越えようとし、国境警備当局の兵士の銃撃を受けた。国営新華社通信は「不法出国を図ろうとしたグループが、引き返すよう求めた当局の勧告に従わず集団で攻撃してきた」と説明。当局の銃撃で2人が負傷、うち1人が寒さと酸素不足のため死亡したとした。 』
あの映像の説明がこれである。日本でもこれがそのまま流れていた。
この記事を書いている最中、ダライ・ラマ氏が「チベット暴動は中国側の示唆ではないか」という報道が流れた。
中日新聞:中国兵士が僧侶装い関与か 暴動でダライ・ラマが示唆:国際(CHUNICHI Web)
ダライ・ラマは「数百人の中国兵士が僧侶の衣服を着て、僧侶を装っていたと聞いた。だが、彼らが持っていたのはチベットの刀ではなく中国の刀だった」と述べた。
とのことだ。
そこで、両者の刀の違いを調べてみた。
中国刀は細身で反りがあり日本刀に近い。一方で、チベット刀は直刀で太め、装飾も日本的ではない。
確認した資料の範囲では、傾向ははっきりとれたが、残念ながら、チベット暴動の資料が見当たらず比較することができない。
誰の言うことを信じるかどうか、は問題ではない。何が起こっているかを見比べれば、事実が次第に見えてくる。ここまでで言えるのは、中国側に都合に悪いことは制限されるということだ。報道の自由もなければ、ネット使用の自由も無い。
No、中国五輪
・新・野口健公式WEBサイト
・中国人民軍のチベット人射殺映像:ユイガドクソン:So-net blog









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