「人力検索はてな – 【小説の書き方を教えてください】 [1] 「喫茶店でコーヒーを頼んだら紅茶が出てきたので替えてもらった」というあらすじの、 小説風の単文を書いてください。 そし..」というクエスチョンを、ソーシャルニュースで発見。なんだか面白いなーと思い、生まれて初めて、回答してみました
「埋炎」
1.僕たちが、この場所で別れてから10年が経った。
2.理由は思い出せない。
3.今、再び出会っても、手を取り合わない意味が分からなかった。
4.
5.昭和40年代の活況を思わせるこの喫茶店の壁には、とても大きなふりこ時計が掛かっていて、静かに重い時間の経過を伝えている。10年前の今日も、確かにそれはこの店にあって、ゆっくり薄暗くしめった過去へと誘っていた。
6.
7.「マンデリンをお願いします。」
8.
9.僕たちは、いつもここで同じコーヒーを頼み、静かな時間を送っていた。
10.誰にも邪魔されず、夢をあきらめず。
11.コーヒーを飲み自分を奮い立たせるように、そして感謝と愛情に満ちた日々を送っていた。
12.サイフォン式のコーヒーメーカーの炎は、消えることのない僕たちの希望を表しているかのようだった。13.「・・でございます。」
14.僕たちの間にある緊張の平地に美しい純白のウェジウッドのティーセットが置かれると、マスターが小さな言葉を綴りながら、この砂時計が終わったら、カップに注いでお楽しみください、といった身振りを示した。
15.
16.注文をしたコーヒーではないことは分かっている。
17.彼女の目は、真剣に僕の心の中を見据えていた。
18.そんなことはどうでもよかったのだ。
19.
20.マスターは、社会の諸関係を整理する賢者のように言葉を発した。
21.「この紅茶は、夢を見る人たちが好んで飲んでいたものです。」
22.マスターの話が終わると、この世が終わってしまうかのような静寂が訪れ、砂時計のサラサラという音が耳に入ってきた。
23.ただ砂がこぼれ落ちていく様を、老年期のマスターの言葉につつまれながら観ているだけで私たちは十分だった。
24.
25.ほとんど無言のまま、紅茶を飲み干した僕たちは、簡単な挨拶をすまし店を出た。
26.彼女は、ドアを閉める直前、マスターに「ありがとうございます」と笑顔を残した。
27.マスターは「夢から覚めないほうがいいんだよ」と答えた。
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29.今でも僕たちが夢の中にいることをマスターは気づいていた。
30.
31.炎は埋めてはいけない。
32.10年前のあの日のまま、永遠に生きるべきなのだ。
33.あの日の愚かな心のまま、生き続けるべきなのだ。【解説】
はじめまして。
とても解説するほどの実力はないので恐縮ですが、課題に応えたいと思い、チャレンジしました。1〜3:整理しきれない熱い感情を表現
4:情動から情景説明のために、あえて改行
6〜8:テンポを整えて、コーヒーを注文。少々こだわりがあることを示す。
9〜12:コーヒーの意味についての表現。コーヒーの炎と「僕たちの関係」
13〜14:高級感のある店の表現。確信犯的に紅茶を出すマスター
15〜19:とまどわず紅茶と対峙する「僕たち」
20〜23:過去へと誘う紅茶、そして思い出を振り返り没頭する「僕たち」
24〜30:静かに進む対話。コーヒー=覚醒という暗喩と、夢から覚めない「僕たち」を関係づけるマスターの表現
31〜33:思い出の中で燃え続ける「僕たち」の感情。今でも整理できない気持ちこそが、生きるという力の源泉であるという、締めの言葉。失礼しました。









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