外界とを強力に遮断する巨大な壁がある刑務所の中だからこそ,そこで生きる受刑者の心には“自由”が宿っているように見えた。例えばそれを私たちが住む日本に置き換えて考えてみると,世界各国を遮断する強大な壁の存在にも気が付かず,自由を妨げ,自らを追い込んでいる自国民に不安すら感じる。
この物語の主人公は,数十年という長い期間,決して変わることなく自分らしく生きた。つねに壁と対面して生きていかなければならない環境で,希望を失わず,はてしなきチャレンジを繰り返し大業を為し得た。彼は「人には誰からも奪えないものがある」といった,それは「希望だ」と応えた。私たちは希望を失っているのではないだろうか。希望こそ生きる源だと,そして人生のすばらしさをこの映画は教えてくれる。
映像,脚本ともに素晴らしい限りだ。「プライベートライアン」で脚本監督,マジェスティックで監督を務めたフランク・ダラボン監督の手腕が光る。
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