「個人ホームページ不況」

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(11月26日,Posted by maskin, コメント:6| トラックバック:13

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翔泳社Bloggers!などで「3〜5年前に比べれば個人ホームページ不況」と書いたことが、yomoyomoさんを含め2名の方のサイトで話題になっている。1999年〜2000年はアメリカで暮らしていたので、焦点ぼけになっている可能性は大きいのだが、いちおう、なんでそんなこといったりしちゃうのか、寝ぼけながらその背景について考えたことをつらつら並べていくことにした。

アナログの常時接続線が月額5000円以上とかいわれていた1998年頃に、「個人ホームページを公開中or過去に公開したことのあるユーザーは40.6%、今後公開したいと考えているユーザーは36.3%にのぼっている」(通信白書 平成10年 第二節 生活と通信)と、恐ろしい数字がでていた。これほど多くのユーザーが個人でホームページ開設に目を向けていたというのは、ある意味気持ちがいい状態だったなと振り返った。

それが現在どうなっているかというと7.8%にまで下がっている。
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h15/html/F1301200.html#F1301201
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h15/html/F1302200.html

インターネット人口は、平成10年までの五年間で10倍の約1,700万人に増え、平成15年にはその約4倍の6942万人(平成14年末)となったが、この個人ホームページ開設比率を人数に直してみると、平成10年の時点で、約690万人近い個人ホームページオーナーがいたのに対して、平成15年では約541万人と明らかに減っているのがわかる。比率ベースでみれば携帯電話によるインターネット利用者の増大が影響しているとも思われるが、人数で比較すると減っているのがわかる。

その中間地点、平成13年はどうだったかというと、インターネット利用者は約4708万人と、対前年比で74%増加という爆発的な伸びを見せた年だった。(ちなみに、この時点でもアナログ回線が50.2%、ISDNが約41%、P2Pファイル交換なども話題になった年だ。)このとき、個人ホームページの開設は17.9%、約842万人となり、直近の約541万人と半ば強引に比べてれば、激減したという感は否めない。実際、まわりを見渡してみれば、個人HPを辞めたという声が多く、また「ホームページ入門」などといったムックや本もみられなくなった。またISPや関連サービスの停滞ぶりをみると、当時と比較すると不況感を感じてしまうというのが正直なところだ。

ただ、質の高いといわれる個人サイトは多数存在しているわけで、質から切ったときにこれを”不況”とはいえないかもしれないかもしれない。ARTIFACT加野瀬さんによれば「テキスト系テキストサイト」の衰退が著しいらしいが、筆者は1999年(平成12年)から2000年末(平成13年)まで日本のサイトの内容をつかんでいない時期があり、その系譜が果たして不況を導くものだったか今のところわからないし、そもそもテキスト系サイトを日常的にみないので肌感覚もないのでなんとも言えない。

なお、メーリングリストや掲示板といったオンラインコミュニティの利用者は47.3%(平成15年度版通信白書)であり、減少の雰囲気すらみえない(いいすぎか)。ともかく不況なんかではまったくない。Bloggers!のレポートにおける「ネチズン不況」は個人ホームページオーナーを対象に表現にしたつもりだったが、明らかに誤解を招く表現だった。

【関連URL】
・blogサービス[ココログ]:@nifty:ニフティがウェブログ(blog)の提供をはじめたのはなぜ??
http://www.cocolog-nifty.com/niftyblog/niftyblog02.htm

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Eiji Weblog「 「個人ホームページ不況」に対して 」(2003年11月26日 11:01)
嗤って……許せるのか?「 「ホームページ」から「Blog」への流れは必然(長文失礼) 」(2003年11月26日 11:58)
skyward「 個人サイト 」(2003年11月26日 14:05)
ウェブログ@ことのは [weblog@kotonoha]「 「個人ホームページ不況」とマニア率・カリスマ論 」(2003年11月30日 12:13)
network styly *「 blogはキャズムを超えるか? 」(2003年12月12日 01:12)
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コメント

コメント、有難うごさいました。

投稿者 川崎 英治 : 2003年11月26日 13:46

「それが現在どうなっているかというと7.8%にまで下がっている。」以降の文章で示されている個人ホームページに関する数字はどの資料から引用されたものでしょうか。
他の数字は通信白書から引用されているのですから、この数字も当然通信白書、もしくはそれに類する公的な調査によるものだと思うのですが、
情報通信白書平成15年版 HTML版
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h15/index.html
情報通信白書平成14年版 HTML版
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h14/index.html
をざっと見てみましたが、見つけることができませんでした。当方の調べ方が悪いと思うので情報ソースを明らかにしてください。

投稿者 yomoyomo : 2003年11月26日 22:58

yomoyomoさん、こんにちは。
フレーム内のページだったので直リンクは避けていたのですが、見つけるのすら大変だとお思いますので、記事中にリンクを置いておきました。
それでは引き続きよろしくお願いいたします。

投稿者 maskin : 2003年11月27日 06:41

平成10年時点での「ホームページ作成」には自力での掲示板設置や日記公開が含まれていると思いますが、現在ではそれらはレンタルで済ませられる(本人は「ホームページを作成した」とは思っていない)ため、単純に数を比較するのは無理があるのではないでしょうか?

投稿者 ただただし : 2003年11月27日 08:18

はじめに結論を申し上げると、上に挙げられたデータからでは、増田さんの主張は成立しません。

第一に、増田さんが根拠として挙げる平成10年の数字と平成15年の数字は、そのまま比較できるものではありません。
平成10年の情報通信白書における40.6%という数字は、「現在公開中又は過去にホームページを作成したことのあるユーザー」であり、平成15年の情報通信白書に載っている7.8%という数字は、「パソコンからのインターネットの利用用途」におけるホームページ作成の利用率です。後者は常識的に考えれば、前者に含まれる「過去にホームページを作成した」人たちは含まれないでしょう。

このエントリにTrackBackしている人達の何人かは、「それが現在どうなっているかというと7.8%にまで下がっている。」までを引用していますが、ここでいう「それ」とは、「現在公開中又は過去にホームページを作成したことのあるユーザー」でないといけないのに、上に書く通り、実際はそれとはまったく違う率を引き合いに出しています。これはミスリーディングでしょう。

平成10年における40.6%という数字は、当時のインターネットユーザにおいて、学生など大学に属する人たちの割合が、現在よりもかなり高かったことをあらわしていると思います。そして、96年以降問題になったことに、大学のサーバ上で運営されていた学生のウェブサイトが、彼らが大学を離れる三月を機に閉鎖され、学術的な情報源や人気のあったウェブ日記などが読めなくなったことがあります。「過去にホームページを作成したことのあるユーザー」を含めてしまうと、上に書くような大学でホームページを作成し、大学を離れるのと同時にウェブサイトの運営を止めた人たちに代表される層を含むことになるので、それをそのまま平成15年の情報通信白書の数字と比較することはできません。

また、情報公開の敷居を下げるツール・サービスが普及しきったアメリカでさえ、ウェブログの3分の2は三日坊主という調査結果が出ているのはご存知だと思います。
http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20031017205.html
基本的にHTMLのタグを直書きしていた98年ごろのウェブユーザなら、作ったもののすぐに更新を止めてしまうユーザの割合は、同等以上だったでしょう(上の結果は飽くまでblogホスティングサービスユーザを対象にしたものであることに注意)。

つまり、平成10年における40.6%という数字は、その当時においてホームページを作成していた人達の数ではありません。そしてその割合は、上記の条件(元々大学にいた層が多かった、現在よりも継続するのが大変だった)から鑑みるに半分を超えることはなかったと推測されます。甘く見積もって3分の2だとしても、平成15年の541万人を大きく下回ることになります。少なくとも「平成10年の時点で、約690万人近い個人ホームページオーナーがいたのに対して、平成15年では約541万人と明らかに減っているのがわかる。」という主張ははなから成立しません。

投稿者 yomoyomo : 2003年11月27日 23:41

平成10年の情報通信白書で40.6%というのは情報通信と生活に関するアンケート(9年12月から10年1月実施)
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/japanese/papers/98chu1-2.html#chu6
でインターネット上でのオンラインアンケートに答えた層における割合。
調査方法もいい加減ですし、過去にホームページを作成したことのあるユーザーが含まれることも勘案すると過大な数字がでている可能性は非常に高いと思われる。
またインターネット人口約1,700万人というのはどんな調査でいつの時点でのものなのかが提示がない。
このふたつの数字をかけて意味があるとは思えない。

# ちなみに総務省調べだと平成9年末のインターネット利用人口は1155万人です
# http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/field/tsuushin01_1.html

また平成15年の白書のケースは割合もインターネット人口も平成14年通信利用動向調査から持ってきてるのでいいとは思いますが、
7.8%はパソコンからのインターネットの利用用途ということなので、6942万人をかけるのは間違いで、パソコンからのインターネット利用者5722万人
http://www.johotsusintokei.soumu.go.jp/whitepaper/ja/h15/html/F1101300.html
を使うべき。
平成13年の白書のケースも同様。


あと、白書の年で表現するのはこの移り変わりの激しいインターネットについて書く際には不適当かと。調査年、できれば月レベルまで書かないと不親切。


誰かツッコむだろうと思っていたのですが誰も書かないようなので。

# 他のサイトで数字だけ一人歩きしてる気がしますし。

投稿者 NOG : 2003年12月03日 22:24