SecondLifeが大好きな理由。そりゃビジネスの可能性について今考えたってでてくるわけがないでしょう、何もないんだから。今のSecondLiferは「造りたいものを造る人たちが可能な限りの到達点ににじり寄っている」だけだと思いますので、まずは応援を
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SecondLifeには、志のある方が沢山います。そんな人たちとチャットをするのがとても楽しいです。多分、今現在のSecondLifeの魅力の一大要素ですね、コミュニケーションは。
彼らの中にはアバターを着飾って楽しむ人もいれば、場所を借り、建物を造ったりしてSecondLife内ビジネスを模索されようとする人もいます。また、一大勢力として、スクリプトやオブジェクトの作成技術を習得しようとする技術者の方々がいます。軽はずみなビジネス展開とそれを追い結論づけようとするなんちゃって評論家・ブロガーをよそに、もくもくと「面白いことを追求する」現在のSecondLifer達がとても好きです。
多くの人が、企業や権力者・有識者先行型のSecondLife展開に嫌気を指していると思います。SNSバブルの最中にここぞとばかりと参入しうまく泳いできた人たちが、「セカンドライフはSNS」とか訳の分からないことをいうのがやたらと多いのがどうも気になります。確かにWeb2.0という言葉にものすごい投資意欲がわいているのは分かりますが、箱だけ造ってどうするの?という感じです。
ブログが流行る前、SNSが流行る前、日本では1年どころじゃない期間、現在のSecondLifeレベル以下の状態でした。志あふれる人たちが研究したり、実験したり、啓蒙したりしてきた、その上で、ビジネスが成り立ってきました。ただ、ブログとSNSが個人主導で大成功を収めたものだからって、それっぽいにおいのするものにはどんどん金をつぎ込むというのがどうもきな臭くて仕方がないのです。
一方で、「ビジネスにはならない」と表層的な調査と、記事の斜め読みで、結論づけてしまうなんちゃって評論家やブロガーの多いこと、多いこと。だいたい、アバターカスタマイズも、オブジェクト生成も、スクリプトも、チャットなどのコミュニケーションを体験し、日々、各種試みをしていないような人たちに何が分かるんでしょうか?そんな方に、強くこういいたいです。
まだ、SecondLifeには何もありませんよ
土地の転売とかカジノで荒稼ぎしている人たちはいるみたいだけど、まだまだいろいろなものがSecondLifeには足りません。日本人に関しては、ビジネスをしようにも消費者はまださまよっていません。SecondLifeの住民になっている人たちは、今いるのはアーリーアダプターやイノベーター層の人たちだというのは分かっています。ただ、流通貨幣や、オブジェクト、アバター、スクリプト、APIなど、さまざまな要素が、限りない自由を生み出してくれています。
MMO(いわゆるネット対戦型オンラインゲーム)を経験している人ならわかると思いますが、似た要素をもったゲームはいくつもありますし、その中で稼いでいる人も生まれています。RMT問題なんかは、稼げるが故、生まれた問題といえる部分もあるかもしれません。SecondLifeも、同じ問題を抱えるのは必至でしょう。ただ、オブジェクト作成や土地の権利に関する部分の基礎は、他のMMOゲームと比べてゲーム要素(ミッションや具体的な目的)がないだけに完成度が高いと思います。
つまり、SecondLifeの何も無い加減が、今後の可能性の一要素となっています。企業がどんどんお金をつぎ込んで、PRビルディングを造るのもいいのですが、ブログ・SNSのように、個人の利用者と対話をしながら、時には支援をしながらSecondLifeそのものの発展を支えてほしいと思います。
こう話していると、矛盾に気づきます。気づかれた人もいると思いますが、SecondLifeそのものがLindenLabという企業が提供するものだからです。「そもそも企業が提供するサービスに個人主導もないだろう」という点です。しかし、LindenLabはアプリケーションをオープンソースにすることを表明しました。APIも一部公開されていますし、いずれサーバー面に関しても似たような展開することが期待されます。
そこで、僕がSecondLifeを「3DのHypercard」と称し、大好きだと言う理由を、簡単にまとめてみました。
高度なオブジェクト作成ツール
SecondLifeのアプリケーションには、高度な3Dオブジェクト作成ツールが 用意されています。簡単な図形を基本に、コントロールパネルで設定をしたり、変形ツールでのばしたり角度を変えたり、グルーピングすることができます。もちろんオブジェクトに自分でアップロードしたテクスチャー画像を貼り付けることもでき創造性は無限大。さらに後述するスクリプト言語を組み込むことで、オブジェクトに息を吹き込むことができます。
柔軟かつ本格的なスクリプト言語
オブジェクトの中に、さまざまな機能や動きを組み込むことができます。METAMiXの事務所にある巨大な風車は、複数のオブジェクトとスクリプトを組み合わせて造った物です。単純な動きだけでなく、課金やオブジェクトの権限や動きの操作、メール送信などが可能で、これを使って、カジノのシステムを作り上げた人もいますし、仮想のパソコンを造った人もいます。
通貨の存在
SecondLifeにはリンデンドルという仮想の通貨が存在します。オブジェクトを販売してもいいですし、カジノマシーンに投入して遊んでもいいです。SecondLife内のアルバイトがあってそのフィーをリンデンドルで払うと言うこともあります。リンデンドルはSecondLife内に十分に流通しており、中には「金がからみすぎる」といやけを指す人もいますが、この通貨があることで、ネット内の経済圏が活性化されることはいうまでもありません。また、仮想といってもドルと交換が可能で、そのレートは変動します。現在、1ドルは270リンデンドルくらいですが、この価値が上がれば、SecondLifeのビジネスの価値もあがるわけです。
オブジェクトや土地の権限の明確化
オブジェクトや土地にはその持ち主が明確に表示され、それらがコピー可能か、改変・移動が可能かを自らがコントロールすることが可能です。自分の創作物は自分のものという権利意識がシステム化されているので、クリエイターにとっては活動がしやすいといえます。なんでもフリーのネットは夢の環境を生み出しましたが、権利感覚を剥奪してきたという点もみのがせません。私は、この権利管理機能はとてもすばらしいと思います。
三次元のコミュニケーションインフラ
三次元のリアルタイムチャットインフラは、BBSやブログ、SNSにはない即時性のある深いコミュニケーションが可能です。もはやこれまでのテキストコミュニケーションおよび日記を中心とした非同期コミュニケーションとは一つレベルの違うものになります。最大の理由はコミュニケーションに「距離感」が介在することです。人間には「パーソナルスペース」という、いわばテリトリーがあります。気に入った人との距離は自然と近くなり、いやな人からは自然と離れていく。これがBBSやMLにはできません。ブログ(日記)の非同期コミュニケーションは、ある種これを実現しており、僕はその点がキラーであると思うのですが、SecondLifeはそれ以上といえます。なぜなら、アバター同士の距離、そしてファションが利用者自身がコントロールできますので、このテリトリー調整が非常にうまくいくのです
オープンソース化されるアプリ
もし、SecondLifeが、ずっとリンデン社の有料サービスのままだったら、ファンは離れていったかもしれません。利用者が創造性を発揮し、自由に行動できるようになり、L$の利用も活発になった次点でリンデン社がアプリケーションがオープンソースにすることを表明したことは、利用者中心のWeb2.0型サービスの原則に則した賛同できる意義有ることだと思います。
SecondLifeの魅力の本質は、3DのHyperCard的クリエイティブ環境が、インターネット対応となり一つにまとまっているという点にあると思います。同じような要素を持つサービスはあったでしょうか、僕はないと思います。PS3のHOMEのようなビジュアルも、XBOX360とかPS3、もしくはハイグレードなグラフィックボード(ビデオカード)に対応することで容易にアップグレードできるでしょう。
と、まあ、とにかくはまっている僕ですが、自分の事務所を置き、編集部を開設しました。また、あるサービスをビジネスとして立ち上げるつもりです。「あんたもPRねらいじゃん」とつっこまれそうですが、基本的に全て自分で生みだし、プログラムを組んで、ルール化し立ち上げる、本当の意味でのガレージカンパニーをここに誕生させたいのです。
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