2005年02月28日

設備投資もいろいろ

colibri 動物病院は常に使う器具ばかりではなく、たまにしか使わない器具(これは薬にも言えること)でも取り揃えておかねばならないことが多いのです。今では病院の“3種の神器”といわれている、血液・生化学検査器・レントゲン診断装置・超音波診断装置はもとより、レーザー治療(手術)器や内視鏡、規模の大きな病院ではCTやMRIも導入されているところもあるようです。
 昨日は診療時間終了後、大学同期の病院で猫の膝関節固定術を行ってきました。関節固定という手術は、骨を平らに切ったり、金属のプレートで固定するためのネジ穴をあけたり、さらに強固な固定をするために金属のピンを打ち込んだりと様々な要素が必要となる手術なのですが写真にある整形外科用のコードレスドリルのおかげで手術をスムーズに行うことができました。どこの病院でもそうですが、設備投資には莫大な費用が掛かります。けれども昨日は“買っておいて良かった!”と実感することができました。

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2005年02月26日

現状に満足せずに・・・

 横浜での修行を終え、地元に戻り今度の4月で4年目に突入します。1年目には十分な機材も揃っていなかったのでなかなか積極的な提案ができないこともありましたが、この3年間で個人病院としては大分機材をそろえることができました。まだまだ診療をスムーズに行えるように欲しいと思うものもありますが、ちょっと一段落といったところでしょうか?しかし機材より何より医学に携わるものとして必要なのは勉強してゆく姿勢ではないでしょうか?ある程度経験を積むことで1日をそれなりには過ごすことはできますが、さらに上のことを目指そうとしたらちょっとしたことでも突き詰めていかなければならないと思います。
  私もまだまだ知らないこと、新たに再認識することが多々あります。年の差や専門分野など関係なく“知らないことを知ったかぶり”せず素直に聞ける姿勢を持っていたいものです。

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2005年02月25日

コメントを頂いている方へ

 このホームページを始めてから1年半位になりますが、真剣にセカンドオピニオンを求めている飼い主さんの多さには驚いております。私がアドバイスできることなどたかがしれているのですが、少しでもお役に立てていることはうれしい限りです。
 さて、ここのところ“コメントが少ないなぁ?”思いこのホームページを立ち上げてくれた増田真樹氏に聞いてみたところサーバーの方でコメント受信の方を規制しているようです。真剣なコメントもさることながら、それ以上に全く関係のないコメント(広告etc.)が日に100件以上入ってきてしまうのが連日続いておりました。もしコメントを寄せていただいている飼い主のみなさま、このような状況なので手元にコメントが届いていないのが実状です。しばらくの間、一方通行の状態になってしまうかと思いますがよろしくお願いします。

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2005年02月23日

今まで何を・・・

 “調子が悪くなったのはいつからですか?”という問いに“今朝から”というのは良くあることですが、よくよく聞いてみると調子悪いかと気付き始めたのは1週間前からで、ぐったりしてしまったのが今朝からだということ。しかも電話をかけてきたのは診察時間を完全に過ぎた深夜。
 獣医という仕事は動物の命を救うことですが、このような飼い主さんには正直“?”と感じることもあります。全ての患者さんに同じレベルのことを求めることはできません。お仕事の時間帯の関係で診療時間内にいらっしゃれない方もいるでしょう。けれどもあまりにも様子をみすぎる方が多すぎることも事実です。自分の体調が良くなければ、ヒトならば何らかの対処を取れるでしょうがペットはそういかないのです。ただでさえ後手に回ってしまう動物の治療、少しでも異常を感じたら早めに対応をとって欲しいものです。

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2005年02月22日

よみがえり!

 昨日からニュースなどで取り上げられていますが、亡くなっていると思われた女性が息を吹き返したという話があったのをご存じでしょうか?これは非常に珍しいことですが、死亡を判定することの難しさがあらためて見直されることでしょう。
 心肺蘇生というものを獣医療でも行いますが、心停止した状態から病院に運び込まれるまでの時間や、今まで患っていた病気などによってはなかなか思ったような成果が得られないことがたたあります。仮に心臓が動いていたにしても、脳に酸素が送られていない時間が長かった場合、息を吹き返したとしても通常の生活ができない可能性もあります。もし呼吸が止まってしまっていたら、鼻から息を吹き込んであげてください。少しでも蘇生の可能性を高める助けになるはずですから。

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2005年02月18日

病気に対しての取り組み

 “食べないから点滴”とか“尿が赤いから抗生剤の投与”とか挙げればきりがないほどでてきますが、症状に対しての治療は必要です。けれども問題は“その病気の原因は何なの?”ということだと思います。臨床経験や勘をフルに使った治療も大切かもしれませんが、病気の診断方法も日々進化していますから精査することで思わぬ発見があることもあるかと思います。
 検査ばかりすると確かにお金が掛かります。けれども病気にある程度の当たりをつけて検査をすれば必要以上には掛かることはありません。(なかなか解らないかと思いますが、説明してもらえない“?”と思われる検査こそ注意してください) 検査結果は多くのデーターを与えてくれ、思わぬ早期発見もあるかもしれません。けれども飼い主さんが判らないのをいいことに、やたらと検査をし莫大な費用を請求するという姿勢はいかがなものか?考えなければなりませんね。

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2005年02月14日

今年もチョコの話を・・・

   今年もバレンタインデーがやってきました。昨年もチョコレート中毒のお話しをしたかと思いますが、今年はさらにつっこんだお話しをさせていただきます。チョコレート中毒の原因がキサンチンアルカロイドという物質の過剰摂取によって起こるということは昨年お話ししましたが、このキサンチンアルカロイドとは体内にはいるとどんなことをするために中毒になるのかということをご説明したいと思います。

  キサンチンアルカロイドは主にチオブロミンとカフェインのことを指しています。これが中枢神経系に強く作用して、頻脈や呼吸速拍・筋肉の硬直を起こしさらに強い反応を起こすと心不全〜昏睡を起こし死へとつながってしまうようです。万が一チョコレートを食べられてしまった場合、とにかく吐かせてしまいましょう。もし摂取した時間がわからなければその時は病院で処置するしかないでしょう。
  楽しいバレンタインデーにこんな話も何ですが、動物にとってチョコレートは危険なものということを忘れないでくださいね。

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2005年02月13日

明日への活力

 獣医師という仕事に就くにあたっては、“動物が好き”だとか“自分の手で動物の命を救いたいから”といった理由で獣医大学に進学し卒業して国家資格を取るのですが、実際の現場は自分が思い描いていたものと違うことが必ずあります。誰しもがその理想と現実との間に新たな目標を見いだして仕事を続けて来ていることと思います。この仕事を商売として割り切ってしまえば、お金を稼ぐことが“明日への活力”となるのでしょうが、この仕事は決してそれだけではないような気がします。

 きれい事のように聞こえるかも知れませんが、やはり病気が治ったときに飼い主さんから感謝されることはやはりうれしいものです。この仕事で生活しているわけですからお金を稼ぐことは大切ですが、何より感謝されることは“明日も頑張ろう!”とか“もっと勉強してさらにいい仕事をしよう!”という明日への活力につながります。今日も大学の友人から手術のヘルプの連絡がありこれから出張です。私の現時点での明日への活力は、難しい手術をやり遂げることかもしれません。

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2005年02月11日

痩せにくいことの原因

 ヒトもペットも太りすぎは気になります。何とか痩せようと、おやつをやめてダイエットタイプのフードに切り替えたり運動量を増やしたりといろいろな努力をされていることでしょう。もちろん余分な脂肪が燃焼して体重に反映されるにはしばらくの時間が掛かるでしょうが、それでも痩せないとしたら他の原因を考えなければならないでしょう。

 以前にもEntryしたことがあるのですが、“甲状腺機能低下症”は体重増加の原因の1つとしてとらえても良いかもしれません。“甲状腺機能低下症”はほとんどが被毛や皮膚の異常によって発見されることが多いのですが、見逃しやすい症状としては元気消沈・活動性の低下・無感情(感心)そして体重増加です。これは基礎代謝(熱の産生)に大きく関わっている甲状腺ホルモンの分泌低下が原因で起こっているからです。
 痩せない原因を“甲状腺機能低下症”だけに限定することはできませんが、なかなかうまくいかないダイエットの可能性の1つとしてお考えになってみてください。

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2005年02月08日

4回目の・・・

 またまた私事で恐縮なのですが、本日で地元、宇都宮に戻ってきてから4度目の誕生日を迎えることができました。(30過ぎると年齢のことはどうでも良くなってしまっていますが・・・)病院の方も今度の4月でリニューアルから4年目に突入し、また新たな気持ちで挑んでゆきたいと思っております。
 勤務医時代とは違い、日々の診療だけではなく病院の経営についても気を配らなければならない大変さは、この3年間で身にしみて感じることができました。これからの犬猫(動物)病院はどうしてゆけばよいのか?ただ漫然と過ごしていては埋もれていってしまいます。新たなことを打ち出していけるよう今年もチャレンジしていこうと思っています。

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2005年02月06日

手術を行う者の心得

 私が横浜で勤務していたみなとよこはま動物病院(永岡犬猫病院)には、“獣医師訓”というものがあり常にそれを念頭において診療に励むのですが、それとは別にタイトルにあるような教えもあります。去勢手術や避妊手術に対しての考え方は人それぞれなので言及はできませんが、ちょっとした“イボ”ができただけで検査もしない前から“これは悪性だから早く取らないと命に関わる!”と脅しまがいのことを言って手術をし、さらには取ったイボの病理検査もしないような先生がいるそうです。

 心得の中のに“手術はあくまでも動物中心に考え、病院の経済や自己の獣医学的興味のためにあってはならない。”という一文があります。しなくても済む手術を行い、結果も曖昧のまま・・・このようないい加減な医療を行っている限り、いつまでも獣医のレベルは低く見られ、その地域の獣医療向上もきっと望めないでしょう。私のような30代前半の駆け出し獣医が偉そうなことはいえませんが、いつまでもこの心得は忘れないで仕事を続けていきたいものです。

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2005年02月04日

節分に絡めて・・・

 昨日は節分、皆さんは豆まきはされましたか?豆といえば大豆ですが、犬猫にとってはこれが鼓腸(ガスによってお腹が張る)の原因になるのはご存じでしょうか?お腹が張ってしまう原因には、1)空気の燕下(のみこみ) 2)血液から腸管へのガス拡散 3)食べたものの細菌発酵 などが挙げられますが、大豆は消化の際に吸収されにくいオリゴ糖類を多量に含んでいるため腸内ガスが発生しやすいのです。他にも高繊維質の食べ物(おいも・ごぼうetc.)は鼓腸の原因になります。
 節分だからといって豆を与えるといったことはまれなことですが、鼓腸は比較的よくみられる現象です。バランスさらには消化の良いフードを与えてあげることで予防できるので注意してあげてくださいね。

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2005年02月01日

まだまだシーズン前ですが

 フィラリア予防薬として使用されている薬の成分にイベルメクチンというものがあります。予防薬として使用している限りはまず中毒を起こすことはありませんが、この薬に非常に感受性の高い犬種があります。ほとんどの方がご存じだと思うのですがコリー種、次いでオーストラリアンシェパードです。しかしながらフィラリア予防薬として使用される薬用量であれば安全といわれています。(獣医療先進国のアメリカでもコリー種に使用しているとのこと)
 けれども予防のため投与した薬がきっかけで体調を壊してしまったとしたら“何のための薬なの?”という感じですよね。中毒を起こしうる投与量というのは、一般的な投与量の10〜15倍といわれています。けれどもフィラリアを予防できる薬は他にあります。不安な方は先生とよく相談の上、どんな予防薬がよいか決めて下さいね。

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