2003年12月30日

残すところ・・・

 今年もあと1日となりました。自分も宇都宮で迎えるお正月は今年で3回目となります。この3年間は病院を改装したり新たに設備を整えたりと体制を整えるのが精一杯で、なかなか痒いところに手の届く診療はできなかったかなぁ?と言った感じでした。けれどもこのblog形式のホームページをはじめたことで今まで何気なく説明していたことでも本などで調べ直すことで知識の再認識することもでき、さらに患者さんに対しての説明の仕方も考えるようになりました。また、診療中では話すことができないようなこともコメントやメール上で聞くことができ自分としても非常にありがたく読ませていただいております。来年も自分の本音ところどころ交えたentryをしていきたいと思いますので、皆さんもご意見のほどよろしくお願いします。
 年末年始の診療は行っていますが、entryは明日31日から1月3日までお休みさせていただきます。皆さんよいお年をお迎えください。

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2003年12月29日

今年の締めくくり

 12月中に手術した患者さんの抜糸も順調に済み、術後の検診も31日の2件となりました。病院内の清掃も着々と済み新年を迎える準備が整ってきました。とはいえ命を扱う仕事なので新年といってもおとそ気分ではいられないのが“〜医”の宿命なんですよね!と言うわけで年末年始の診療時間のお知らせをしたいと思います。
 まず、年内中の診療ですが31日まで通常通り診療いたします。1月1日は木曜日のため休診とさせていただきます。2日・3日・4日は午前10時から午後3時までの診療とさせていただきます。なお、5日からは通常通り診療いたします。※急患の方は上記診療時間以外でもお受けいたします。なお夜間は留守番電話になっていますが必ずメッセージをお残しください。

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2003年12月28日

静かな年の瀬

 何となく風邪気味の日々を過ごしていますが、自分の患者さんは若い犬猫を飼われている方がほとんどなので年内最後の健康チェック!といった感じの毎日を過ごしています。とはいえクリスマスあとには少々食べ過ぎたせいか吐きや下痢などで来院される患者さんもいらっしゃいました。皆さん、静かな年末年始を迎えるために少々胃腸が弱い子や風邪をひきやすい子は常備薬といった形で処方してもらうとよいでしょう。お正月はどこの病院の先生も少なからずお休みをとるため電話連絡もなかなか通じないことがあります。重い病気やお産などを控えてらっしゃる飼い主さんは可能なら先生の救急連絡先を教えてもらうことをお勧めします。

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2003年12月27日

本日は・・・

 私が風邪気味のためお休みさせていただきます。皆さんも風邪にはお気をつけください。

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2003年12月26日

診療科目について

 当院が病院名に“犬猫病院”と入れているのは犬猫しか分からないからである。というか犬猫以外の小動物の診療経験がないからである。獣医大学を卒業すればすべての動物が診療できるわけではありません。6年間の教育の中で臨床実習(しかもほとんどが大動物!)といえるような時間は医学部でも少ないと言われていますが獣医学部ではさらに少ないと思います。ほとんどの先生が大学卒業後、自分の興味のある分野の強い個人病院にて修行させてもらいながら勉強していくといった状態なのではないでしょうか。以前は虫類に詳しい先生と知り合う機会があったのでいろいろ聞いたことがありますが、これまた難しい分野だと痛感しました。
 患者さんは“先生”といって来院されます。動物病院を名乗る上で“これは当院では診察することができません”とは言えません。まだまだ犬猫の診療を極めているわけではありませんが、これが当院が犬猫病院を名乗る理由です。犬猫以外の患者さんで当院に電話をくださった患者さん、申し訳ありません。

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2003年12月24日

今年もぼちぼち・・・

 まだインフルエンザの爆発的な流行はないようですが、犬猫でも咳のカゼ様症状が見受けられるようになりました。この時期のカゼ様症状はワクチンをうっていても何故かかかってしまいます。これはワクチンで予防できるタイプのものとは違い寒さからくる冷えによって引き起こされているケースが多いようです。毎年同じように過ごしていても犬猫は人の約5倍の速度で年をとっていくことを考えると、1年1年寒さの感じ方も辛く感じているかもしれません。調子を崩す前に充分暖かくしてあげてください。

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2003年12月23日

可能性についての話

 どんな医療でもそうでしょうが、明らかに症状や検査結果がはっきりしていれば確定診断ということで患者さんにお話しすることができます。けれども病気の初期状態であったり、はっきりした稟告が得られない場合は、様々な可能性をふまえて病気についてお話ししなければならないこともあります。これは病気を患っている犬猫から直接症状を聞き取ることができない獣医療の弱みでもあるのですが、そのため考えられる病気の範囲の網を広くして飼い主さんにお話しすることもあります。
 診断や治療の漏れをなくすためにも獣医は様々な検査や治療方法を提案していきます。そうすると最初の診断とは変わってくることもあると思います。結果がでてから物事を言うことは誰にでもできることです。他人の揚げ足をとってを自分の手柄にしたり中傷するようなまねはしたくないものです。

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2003年12月22日

あと10日

 2003年も残すところあと10日、今のところ来年に引きずりそうな重症患者さんはなく、落ち着いた年末年始を過ごせそうです。横浜で勤務していたときは2年連続で大晦日から元日にかけて夜勤をし、40頭近い入院患者を見ていたことを考えると開業してからは平和な年末年始を過ごさせていただいています。勤務医に戻りたいと思うこともありましたが、開業してからの方が患者さんとの接し方は以前より充実感を得ることができています。(これが開業の良いところなのでしょう)
 年末の診療については追ってEntryする予定ですが31日までは通常通り診察させていただきます。

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2003年12月21日

認めてもらえるように・・・

 人間のお医者さんは“〜科”“〜専門”と看板を掲げ仕事を始めることができます。たとえ1回目の来院がひやかしであっても、スタッフの対応や診察内容が良ければ自ずと患者さんは集まってくるでしょう。これに比べると獣医はなかなかそうはいきません。以前のEntryでもお話ししていると思いますが、獣医は基本的に全科診療が基本で整形外科とか神経科とか腫瘍科といってもそうそう症例が集まるわけではありません。永岡先生も“整形外科を本格的にやるには最低でも道具(器具)に1000万はかかる”と言っていたくらい専門を名乗るにはお金がかかるのです。それはもちろんほかの科でも同じ事でしょう。
 お金をかけてもそれに見合う技術と知識がなければ意味がありません。自分も少しずつではありますが海外の文献に目を通し翻訳しています。いつか“外科手術を受けるならのまた犬猫病院で”と言ってもらえる日を目指して・・・。

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2003年12月20日

初雪!!

 宇都宮はお昼過ぎから横殴りの雪が降り始めました。この雪の中、土曜日の午後とあって来院してくださる患者さんがいらっしゃいました。その患者さんの中に寒さのせいか咳やくしゃみをしている犬猫が来院しています。今日はもちろん明日にかけては非常に冷え込み、家の中でも肌寒く感じることと思います。用心には用心を重ねいつも以上に暖かくしてあげてください。特に高齢の犬猫を飼われている方はこの寒さがきっかけで思わぬような病気を発症してしまうこともあります。今晩はいつも以上に気を配ってあげてくださいね!

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2003年12月19日

トイレのしつけ

 猫と比べると犬ではトイレのしつけに苦労されている飼い主さんが多いみたいです。しつけといってもそう簡単にはいきませんが、飼い主さんがあきらめてしまうとあなたのペットはいろいろなところに尿をする習慣から抜け出すことはできなくなってしまいます。
 まず簡単なところから始めてみましょう。なるべく散歩に出してやり排泄の機会を与えてあげましょう。室内でのみ排尿させている方は、目が届かなくなってしまう時はケージに入れそれ以外の時は自由に行動させ、きちんとトイレできたならご褒美をあげると良いようです。決してトイレに失敗したからといって強く叱ってはいけないようです。しつけは飼い主さんの根気次第ですよ!

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2003年12月17日

医者(獣医)も人間!

 病気を治す側にいる者もインフルエンザが流行る頃には風邪もひくしお腹も壊します。夜は休み前ならお酒も飲むし、睡眠もとらなければ翌日頭が回りません。大きな犬に威嚇されれば多かれ少なかれたじろぐものです。医者と違って獣医は病気を患っている動物とその飼い主とのコミュニケーションをとりながらの診察・治療となってくるわけですが、結局は人対人、開業して3年もすればどうしてもしっくりこない患者さんもいます。こちらとしては診察させていただいているという姿勢で応対していますが、あからさまに横柄な方、治療に対しての指導を守ってくれない方、顔では笑っていますが正直“もう関わりたくないなぁ”と思うこともあります。商売をされている方からすれば“まだまだ甘いね”と思われるでしょう。けれどもお互い人間、ある程度のマナーは守っていきたいものです。

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2003年12月16日

またまた異物!

 昨日は手術のお手伝いでEntryできませんでしたが、ミニチュアダックスがビー玉を飲んでしまい腸の途中で詰まっているものでした。幸いにもビー玉が詰まっていた腸は炎症はあるものの運動性は失っていなかったため腸切除〜腸吻合といった最悪の事態は免れることができました。どうも1歳にならない犬は、口の中に入るものは遊んでいるうちに飲み込んでしまう傾向があるようです。
 これから年末で忙しくなるシーズンです。ちょっとした油断が大きな病気につながることがあります。まだ小さなワンちゃんを飼われている方はくれぐれも飲み込んでしまいそうなものを置いておかないようご注意ください!

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2003年12月15日

申し訳ありません

 本日これから手術のお手伝いに行くため、Entryはお休みさせていただきます。

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2003年12月14日

前庭疾患のこと

 今までのEntryのなかで、多くのコメントを頂いている前庭疾患のことをもう少し詳しくお話ししてみようかと思います。前庭疾患の中には中枢性のもの(脳の問題)と末梢性のもの(三半規管の問題)の2つに分類されるのですが、一般的にみられるものは末梢性の前庭疾患がほとんどで中耳炎や内耳炎あるいは老化が大きく病気に関わっています。飼い主さんが気になるところは“症状がどの位の期間で改善してくるか?”といったところでしょう。年齢や原因によって異なってきますが、嘔吐・食欲不振・斜頸による運動失調は1〜2週間かけて徐々に改善してきます。治療にはとにかく安静が必要です!(当院では吐き止めを点滴しながら安静を保てるように入院治療をさせていただいています)常に目が回っている様な状態ですから、無理に動かす様なことはしない方がよいでしょう。
 【まめ知識】中枢性か末梢性かを見分けるのは目の振れ方を見てください。水平だったら末梢性、水平から垂直、さらには回転性だったら中枢性です。中枢性だと治療はなかなか難しいです。

2003年12月13日

甲状腺の病気

 ヒトと同じで犬猫にも甲状腺の病気があります。甲状腺の病気といっても機能の亢進症と低下症があるのですが、低下症の方が比較的観察されやすい状態でしょう。特に犬の場合では甲状腺機能低下症がみられやすい犬種があります。病気というと年齢の関係で起こるのが一般的ですが甲状腺に関しては若くして発症してしまうこともあります。飼い主さんが気づく一般的な症状としては、元気がないとか、運動したがらないとか、抜け替わりのシーズンでもないのに被毛が異常に抜けるなどの症状で来院されるケースがほとんどのようです。
 これらの症状がみられ甲状腺機能低下症かどうか調べるには動物病院で採血してもらい、チロキシンと遊離チロキシンを測定してもらうことで診断が可能です。甲状腺機能低下症は飲み薬によって治療することも可能です。心当たりがある飼い主さんは早めに近所の動物病院に相談されるとよいでしょう。

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2003年12月12日

伝染する心配は・・・

 寒くなりヒトがカゼをひき始める頃になると犬猫もカゼをひくようになります。来院されたとき“ヒトのカゼがうつったのでしょうか?”と心配顔でたずねてくる飼い主さんがいらっしゃるのですが、ヒトのカゼウイルスが犬猫に感染することも犬猫のカゼウイルスがヒトにうつることもありません。ウイルスの詳しいことを説明するとこのEntry内では収まりきらなくなくなってしまうので、簡単に説明させていただくとウイルスには動物種特異性といって特定の動物の体内でないと生活できない性質があるようです。
 これはもちろん猫のエイズウイルスにも当てはまることですのでご心配なく!

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2003年12月10日

迷子のお知らせ

dscf0150.jpg 本日の12時頃、宇都宮市川田町の植木鋼材付近で左の写真のワンちゃんが当院の患者さんによって保護されました。女の子で、体重は10㎏、足先は靴下をはいたように白く、赤い首輪をつけていました。非常に性格がよく人なつっこいようです。現在は保護してくれた患者さん宅にて、飼い主さんからの連絡を待っています。心当たりのある方は是非当院までご連絡ください。(保護されたときすでに左前足首を捻挫していたようですが、当院にて治療させていただきました。)

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2003年12月09日

動物との共存

 本日の地元紙である下野新聞に“動物園のライオンに生きたウサギを与えていることに対しての抗議のつもりなのか、ライオンのオリの中にウサギのぬいぐるみを投げ込んだ”と言う記事が載っていました。ライオンはそれを食べてしまったとのことなのだが、ぬいぐるみは異物である。犬猫だったら腸閉塞を起こし生死に関わる事態である。もともと野生の動物を動物園と言った特殊な環境で飼育していくにあたっては生きた餌も必要であろう。ウサギの側だけにたつた視点では動物愛護精神に反するがぬいぐるみを食べてしまったライオンの側に立ったらばどうであろう?
 “動物愛護”と言う言葉もその立場の違いでは???と言うこともあるでしょう。両方の立場に立って考えてみれば、ぬいぐるみを投げ込むといった軽はずみな行動はとらなかったのではないでしょうか?皆さんも動物と共存していくにあたって“動物愛護”についてもう一度考えてみてはいかかでしょう。

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2003年12月08日

冷え込んでます!

 急に冬型の天気になり、朝晩非常に冷え込んでます。ヒトは寒ければ洋服を着込んだり、暖房をかけたりと寒さ対策をすることができます。けれども犬猫では暖かいところに逃げ込むことができればよいのですが、そうできない場合は調子を崩してしまうでしょう。
 犬猫の診断で“これはカゼです”と言いきってしまうことはできませんが、ヒトでインフルエンザが流行する頃には犬猫でもカゼのような症状をみることがあります。もちろんヒトのインフルエンザが犬猫にうつることはありませんが、食欲が落ちたり・嘔吐したり・くしゃみをしたり・発熱したり、とヒトの風邪の症状に非常に似ています。ここのところの寒さで調子を崩してしまった犬猫(特に嘔吐の症状で)が来院しています。皆さんご注意くださいね!

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2003年12月07日

申し訳ありません

 今日はEntry をお休みさせて頂きます。

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2003年12月06日

痴ほう症

 10歳以上生きるのが当たり前の最近のペット寿命、以前はさほど気にされなかった症状である“痴ほう症”は今ペットを飼っている方もこれからペットを飼われようとしている方にも経験する可能性があるでしょう。ヒトではアルツハイマーを治療するための薬が開発されているようですが、犬猫ではまだまだ先の話になりそうです。
 さて犬に見られる“痴ほう症”の主たる症状なのですが、①夜中に意味もなく鳴き、鳴きやむことがない ②歩行は前進のみで、時に円を描くように歩く ③狭いところに入りたがり、後戻りできずに鳴き始める ④飼い主のことや自分の名前もわからなくなり、周囲のことに無反応 ⑤快食・快便であるが痩せてきて、日中寝ていることが多い などの症状が見られるようだと“痴ほう症”を疑った方がよいでしょう。

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2003年12月05日

ここも注意です!

uap 写真は大型犬種の肘(骨関節炎)のレントゲン写真です。大型犬というと股関節形成不全に目がいきがちなのですが、先天的な骨格に見られる病気として肩関節に並んで肘関節も非常に見落とせないポイントなのです。股関節形成不全では“モンローウォーク”と呼ばれる特徴的な歩様(しきりに腰を振る様な歩き方)をするため比較的飼い主さんも気づきやすいのですが、前肢の場合はただびっこを引いていることはわかりますが肩なのか肘なのかは見分けをつけることは難しいでしょう。前肢にしても後肢にしても、やはり注意したいのは太りすぎです。ちょっと太り気味の大型犬種を飼われている方は病院でcheckしてもらうと良いですよ!

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2003年12月03日

獣医が直すのは・・・

 私たち獣医が直すのは、当たり前のことですが動物が煩っている病気です。けれども表面上の病気を治すことができても“どうしてこの病気になってしまったのか”という原因をしっかりつかんでいないと病気を繰り返すことがあります。その上で飼い主さんに病気をご理解いただいて検査・治療に協力を頂かないと快方へ向かう道のりは険しいものとなります。
 獣医医療にもインフォームド・コンセントというものが非常に重要になってきています。ただ病気が治ってもやたらお金がかかって、病気の原因もどんな治療したのかもわからないような医療というのもどうでしょう?もちろん病気が治ったにしても皆さんはこのような治療を望まれますか?獣医は病気も直すが、飼い主さんへのケアーも忘れないといった姿勢が必要ですよね!!

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2003年12月02日

日々是勉強!

 どこかの予備校の校訓のようですが、医に関わっている人にとっては当たり前のことでしょう。獣医医療も日々進歩し、新しい薬、新しいワクチン、新しい手術方法がどんどん開発されています。それらの情報を知っていなければ治療方針を決めることや、仮に手に負えないときにどの専門病院に回すべきかということもわからないでしょう。
 このインターネット時代、動物病院の情報やその治療内容、さらには薬やワクチンの副作用のことまで事細かに書かれているホームページがありました。獣医も日々漫然と生活していると飼い主さんからつっこまれてしまうくら獣医医療について触れているホームページがたくさんあります。私たち獣医師は常に新しい情報や技術を受け入れ、さらには自分の目指すところの専門分野に対しての造詣を深めるべく努力せねばならないと思った1日でした。

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2003年12月01日

しつけもいろいろ・・・

 病院にて治療や検査をするとき注射や採血を行います。その際私たち獣医はよく威嚇されたり不運にも咬まれることもあります。その時の飼い主さんの様子には二通りあるんですよね。まず1つ目の対応はすぐに叱る飼い主さん。その場合はペットの方の少し反省するのか以後の処置はおとなしく、次に来院されるときはだいぶ友好的になっていることもあります。もう一方の対応はペットは相変わらずこちらを威嚇しているにもかかわらず、“よくがまんしたね〜”とか“おりこうだったね〜”と誉めている飼い主さん。こうなると次の処置もままならなくなり、結局何もできなくなるケースもあります。
 飼い主さんもおさえられないペットがたまに来院されます。そのようなとき“甘やかせすぎてしまって”という言葉を聞きます。正直飼い主さんにおさえの効かないペットを初対面に近い獣医におとなしく処置させてくれるかといったら??です。せめて叱るときにはしっかり叱り、誉めるときにはよく誉めるといった習慣をつけてほしいものです。

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