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2003年08月26日

治療の限界

 病気によってはどんなにがんばって治療してもどうにもならないことがあります。それは年齢のせいだったり、悪性度の強いガンであったり。そんな時ってやはり非常に無力感を感じ、もし次に同じような症例がきたらもっと良い対処法はないかと勉強するものなのですが、治療の限界は以外とその病院や担当の先生が作ってしまっているの限界だったりするんですよね。
 私が勤務医をしているときに言われたことなのですが、“自分の力量だけで預かっている命の限界を決めるな。”ということでした。かといって自分の力量以上のことをして事故を起こすことはもってのほかなのですが、動物医療のレベルも近年非常に高くなってきています。大学病院はもちろん個人の病院でも規模の大きいところは、個人病院では思いもつかないような治療を行っているところもあります。
 

 あなたが、“もっと良い治療法はないのだろうか?”と思われたら正直におかかりの獣医さんに相談してみてください。そこで、“うちの病院ではここまでしかできないけど、この病院ならこんな治療ができるでしょう。”と快く紹介してくてくれる先生は良い先生(勉強している先生)だと思います。あなたの大切な家族の命を託す病院や先生です。ちょっとでも疑問や不安に思ったことはどんどん質問すべきですよ。

Posted by nomata at 21:40 | コメント (0) | トラックバック (0)
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