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2004年02月18日

動物に触れること

 診察する上で1番大切なことではないでしょうか。何でも情報を提供することが大切な時代なので、血液検査やレントゲンを撮ることでデーターを得ることが出来ますが、こればかりに頼ってしまうのもどうかと思うのです。勤務医時代、後輩がろくに触診や聴診もしないうちに採血の準備をしていたことがありました。もちろん数多くの検査をすることで見落としや誤診をする可能性は低くなるでしょうが、来院されるたびに検査をされる動物や飼い主さんのことをどう思っているのでしょうか?
 私の父の時代の獣医医療はもっと五感を生かした診察だったと思います。特に動物の体に触れるということは、被毛の状態や脱水、尿がどの位溜まっているか、脾臓が腫れていないかなどの数多くの情報が手のひらを介して得られます。もちろんこれだけではいけないと思うのですが、診察室に入ったとたんに採血針を持ってしまうような診察はしたくないものです。

Posted by nomata at 18:34 | コメント (0) | トラックバック (0)
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