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2004年04月13日

老化の裏に潜むもの

 手術をするとき、ほとんどの先生が術前検査と言うことで検査をされると思います。飼い主さんからすると“ほんとに必要なの?”とか“手術だけで良いのに!”と思われているかも知れません。健康体で血液検査で異常が無くても麻酔をかけるということは心臓の動きをゆっくりさせるということです。そうすると体内臓器への血液の循環量にも影響が出ます。特に腎臓の機能は循環血液量に大きく左右されます。術前に異常が無くても術後には異常を示していることも珍しいことではありません。これが老齢の動物では起きやすい状態になっているので、手術を含んだ麻酔下の処置ではいつこのような状態が起ってもおかしくないのです。元気で問題が無さそうに見えても、予備能ぎりぎりで生活しているという可能性をふまえて麻酔などはかけなければいけないのです。どうか検査にご理解を!

Posted by nomata at 23:33 | コメント (0) | トラックバック (0)
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